孤独死からみる高齢社会の現状と人間関係の希薄さ孤独死からみる高齢社会の現状と人間関係の希薄さ

孤独死からみる高齢社会の現状と人間関係の希薄さ

孤独死で亡くなられる方は年間約3万人を越えるとされています。
これから高齢社会が進んでいくため、孤独死はさらに増えると予測されます。


1.孤独死とは?

孤独死とは、一人暮らしの人が誰にも看取られることなく、自宅内などで病気が突然発症したなどによって死亡することを指しています。亡くなられてから発見されるまでの日にちが経ったかは明確に定義されているわけではありません。医師や訪問介護士が定期的に訪問している場合には、死期が予測されているため、孤独死とは言わないからです。


2.高齢者の現状

2-1.孤独死となる原因

高齢者の孤独死が増えているのは、以下の原因が考えられています。

  • 1.高齢者単身世帯、高齢者夫婦世帯の増加
  • 2.核家族化などによる、高齢者の孤立

2-2.高齢者社会の状況について

国立社会保障・人口問題研究所では、”日本の将来推計人口を”調査し統計にまとめています。

2005 2010 2015 2020 2025 2030
一般世帯 4,906 5,029 5,060 5,044 4,984 4,880
世帯主が65歳以上 1,355 1,568 1,803 1,899 1,901 1,903
単独比率 387
(28.5%)
466
(29.7%)
562
(31.2%)
631
(33.1%)
673
(35.4%)
717
(37.7%)
夫婦のみ比率 465
(34.3%)
534
(34.0%)
599
(33.2%)
614
(32.3%)
594
(31.2%)
569
(29.9%)

国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計」(2008年3月推計)

統計からもわかるように、今後高齢者世帯は増加していくことが予想されています。さらに、単身または夫婦のみで暮らす世帯は、6割以上にも至ると推測されます。


3.人間関係の希薄化が浮き彫りに

高齢者が増えていったとしても、家族との関係が親密だったり、近所付き合いが頻繁にあれば、姿を見せなくなったとしても心配してくれる方がいます。

しかし高齢社会白書によれば、一人暮らしの人たちは会話をする機会があまりなく、“2〜3日に1回以下”であるのが現状のようです。また困った時に頼れる人は?という質問には、”近所付き合い”が10%、”親しい親友や友人”が16%という結果があります。

このような現状から、地域とのつながりがより重要として、高齢者を訪問するなど見守りを行っている地方自治体や地域の企業が増えています。こうした公的サービスを構築していくことが今後の課題として考えられます。

ただし公的サービスを行うには人を増やす必要も出てきますし、お金もかかります。予算が少ない中で進めていくには難しいところもあり、課題は少なくありません。


4.まとめ

孤独死はこれから社会の問題となるかもしれませんが、私たちにとっても身近なものとも言えます。核家族が進んでいるため、家族とのつながりや地域とのつながりを築きづらくなりました。

地域との関係や親しい友人との関係を築いていかなければ、私たち自身も同様の悩みを抱えることになることも考えられます。公的サービスが充実するのがいちばんですが、自分自身も社会との関わりや人間関係の在り方を省みる機会が訪れているのかもしれません。


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